上海ベイビー

出版時間:2001.3.10第1刷 2007.4.  出版社:文春文庫  作者:衛(wèi)慧(ウェイホェイ)  譯者:桑島道夫  
Tag標(biāo)簽:無  

內(nèi)容概要

★麻薬と酒とセックス。魔都?上海の先端風(fēng)俗の中で「私」を求める主人公のせつない日々を描き、中國政府から発禁処分を受けた話題作
☆ココは25歳の大卒。ウエートレスのかたわら小説を書いている。同棲中の戀人とのセックスはうまくいかず、自分の生き方を自問自答しつつ上海の夜を彷徨う。あるパーティで出會った妻子あるドイツ人と結(jié)ばれ、激しく満たされるが―。大膽な性描寫で注目され、中國で大ベストセラーになるも、當(dāng)局に発禁処分を受けた話題作。
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アマゾンレビュー
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★性描寫が激しい為、本國で発禁になった本。 それで騒がれている話題本ですが、読んでみて、中國だから、というわけではなく、例えこの本が、アメリカやヨーロッパや日本で発刊されていたとしても、その性描寫や登場人物が漂わせる倦怠感を越える、素晴らしい本であることには間違いないと思います。
中國の最先端をゆく上海の、限られた最先端の人々の実情がわかる意味でもいい本だとは思いますが、それよりも 主人公達(dá)の心の中に揺れる、優(yōu)しさや切なさややりきれなさに、どこの國や都市であろうと関係ない人間の弱さを感じました。
★ある時代や地域や國の風(fēng)俗?習(xí)俗を描いた小説は、今まで見たことも聞いたこともない世界にびっくりしたり慄いたりするのを楽しみにしてる。ところが、自分が今まで生きてきた年月のうちに見たり聞いたり経験したりした風(fēng)俗?習(xí)俗が書き連ねられ、その上それがいかにも先端だと言わんばかりの語り口調(diào)だったとしたら、果たして楽しんで読めるだろうか?
原著が1999年の小説とは言え、どこか危険な魅力を漂わせる”上?!堡趣い巳扦?、その「今」を描いてる部分を期待させるのは間違いない。ところがその「今」は取り立てて突き抜けてる訳でもない、戀人がヘロインに手を染めたくらいで世界の終わりがごとく純粋に落膽する主人公では、TVで懐かしの映像とやらを流されているようで白けてしまってもしょうがない。
まして、不能の戀人がヘロインに溺れてしまっても、妻子あるドイツ人とのセックスをやめようと思わない、その辺の無執(zhí)著やあるいは罪悪感なんかの描寫も”いつか來た”表現(xiàn)。敢えて言うと、昔何かで「中國では公園がラブホテル代わりだ」と聞いて、本當(dāng)かよ?と訝っていたのだが、主人公とドイツ人が事も無げに夜の公園に車で乗りつけたが閉っていたので仕方なく公園の外でやった、みたいな記述があって、それだけは流石に知らない世界、だった。
★「中國で発禁処分」という評判に興味を持ち、ものは試しと読んでみましたが、
正直いってコレのどこがそんなに過激なのか判りませんでした。
というより、主人公に対して全く共感できない。
「そんなに考え込む事か?」とか、「どっちかにさっさと決めたら?」とか考えてしまう。
何故、ココがあそこまで天天との繋がりを保とうとするのか、さっぱり判らないまま終わってしまった感じがします。
若い読者(とりわけ戀愛事に興味のない私のような人間)には、ココに感情移入する事が難しいのでしょうか?
強(qiáng)烈なメッセージ性もドス黒さもなく、淡々と進(jìn)んでいくだけで、面白いとは思えませんでした。
作中、ココの回想(ある意味、彼女の男性遍歴)のくだりで、脳裏に浮かんだのが馳星周の「不夜城」。
あの作品も、主人公の回想(これまたある意味、彼の女性遍歴)が書かれてて、
一見無意味に思えるそれが、決して感情移入できそうにない主人公に輪郭を與えていて、私は結(jié)構(gòu)好きでした。
でも、ココに対してはソレが感じられなかった?!袱坤楹??」としか言いようがなかった。
あまり若い段階で読む本ではないと思います。
せめて、20代??ある程度人と関わって、いろいろな感情を経験した後に読む本かと。
帯や宣伝文句への野次馬根性だけで読むと、ガッカリする事請け合いです。

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