雨月物語の表現(xiàn)

內(nèi)容概要

十八世紀(jì)の作品でありながら、時代を超えて〈近代〉的と評価され続けてきた上田秋成の『雨月物語』。充実した研究史が積み重ねられている作品集ではあるけれども、何故、近代的なのかという點についてはあまり本質(zhì)的な議論は為されてこなかったように見受けられる。
本書では、細部の表現(xiàn)にこだわりつつ、インターテクスチュアリティの視點から、テキストの分析を試みた。多くの和漢の典拠を持ち、又、風(fēng)変わりな語り方を旋律とするこの〈物語〉の構(gòu)造は、むしろ近代文學(xué)が喪失したであろう様々な豊かさを內(nèi)包しており、近世初期読本の可能性を我々に見せつけている。なお、この點については、同時代の建部綾足との表現(xiàn)上の緊張関係（特に『西山物語』）からも分析を試みている。
また、作品集としての全體構(gòu)成についても、既に様々な論議があるが、その點を踏まえつつ要になる作品を絞り込んで明快に論じた。
著者が十五年に渡り、『雨月物語』の表現(xiàn)と徹底的に向き合い、上田秋成という一個の書き手の息吹（エネルギー）を感じ取ろうとした渾身の書である。
〔內(nèi)容目次〕
第一章　典拠からの逸脫
第一節(jié)　「菊花の約」―自立する〈作者〉―
第二節(jié)　「淺茅が宿」―創(chuàng)られる伝説―
第二章　偏向する〈語り〉
第一節(jié)　『雨月物語』の〈語り〉の構(gòu)造―「仏法僧」?「吉備津の釜」?「青頭巾」―
第二節(jié)　「白峯」―「ゆるされ」た者の論理―
第三節(jié)　「蛇性の婬」―偏向する〈語り〉―
第三章　交渉する物語
第一節(jié)　『西山物語』―自註のダイナミズム―
第二節(jié)　『本朝水滸伝』―歌の機能―
第四章　『雨月物語』の構(gòu)成
第一節(jié)　「夢応の鯉魚」―往還する物語―
第二節(jié)　「仏法僧」―考証と物語―
終章　　否定された〈物語>―「貧福論」の哀しみ―

圖書封面

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