出版時間:2012-3 出版社:汲古書院 作者:平勢隆郎
Tag標(biāo)簽:無
內(nèi)容概要
【序より】(抜粋)
學(xué)恩を感謝する諸先生の中でも、西嶋定生先生は特別である。
西嶋先生の講義を通して、始皇帝統(tǒng)一を境に、封建の世から郡縣の世への變化が議論されることはわかったが、一方、すでに檢討しはじめていた『左傳』の述べる封建と異質(zhì)な部分があることにも氣づいた。そしてその異質(zhì)な部分に、多くの人々が氣づいていないし、自らも實は氣づいていなかったのだということがわかるのには、隨分と時間を要した。先生の講義を通して、老思想の影響下にあった前漢の中央が儒教を重視するにいたり、その儒教がさらに變化していくこと、そこに皇帝と儒教の關(guān)わりが議論されること、その儒教の經(jīng)典を基礎(chǔ)とする禮教主義が冊封體制を支えたことを?qū)Wんだ。しかし、世の人々が西嶋冊封體制論を論じる際に、なぜかこの禮教主義の議論が拔け落ちていることを自覺するのにも、そしてその儒教經(jīng)典に在する問題性に氣づくのにも、隨分と時間を要した。こうした自覺にいたるまでの過程で、さらに多くのことを?qū)Wび、試行錯誤をくりかえした。本書は、こうした試行錯誤の結(jié)果として世に送り出される。本書は中國について、大領(lǐng)域?中領(lǐng)域?小領(lǐng)域を論じる。中領(lǐng)域に注目する視點が、議論の要に據(jù)えられている。
書籍目錄
序
序 説 「封建」論?「八紘」論?「五服」論の要點
龜趺碑?龜趺塔の概要/「封建」論の要點/「八紘」論の要點/「五服」論の要點/龜趺碑と「八紘」/
「八紘宇たり」と「西宇」/韓昇の「井眞成墓誌」に關(guān)する新研究からわかること
第一章 「八紘」論と「五服」論
第一節(jié) 游俠の「儒」化とは何か――豪族石碑出現(xiàn)の背景――
小領(lǐng)域?中領(lǐng)域?大領(lǐng)域――中領(lǐng)域の歴史的役割/「國」どうしの外交關(guān)係――中領(lǐng)域の交流/領(lǐng)域國家(中領(lǐng)域)の下の新秩序と領(lǐng)域國家間の外交/漢代史料と「俠」/任俠的秩序への信/公と私――中領(lǐng)域の位置づけ/匹夫の「俠」と游俠の轉(zhuǎn)向――宮崎市定の目線/中央の理論武裝/「正統(tǒng)」論と孔子――中央の目線/孔子異常風(fēng)貌の出現(xiàn)/游俠をひきつけた精神世界――中央の目線と游俠世界の目線/游俠を迎え入れた場/富商大賈と游俠/公羊?qū)Wと俠
第二節(jié) 南方の守神としての朱雀
關(guān)野貞の研究/「游俠」の出現(xiàn)/郡の設(shè)置と「俠」評價/『戰(zhàn)國策』と『史記』/漢代の「俠」と公?私/游俠の「儒」化/豪族石碑の氣になる性格/五徳終始説と帝王風(fēng)貌異常説/孔子と傳説帝王の異常風(fēng)貌説/四神説の推移と孔子/龍と朱雀と劉邦/龜趺碑?四神と龍
第三節(jié) 「三合」、十二方位による五行生成説と五徳終始説
曾侯乙墓出土遺物による知見/曾侯乙編鐘に示された「方位圓」の先驅(qū)/三合の應(yīng)用/三合と對抗方位、そして音の生成/董仲舒の五徳終始説/三合導(dǎo)入の意味/戰(zhàn)國王朝の三正交替論/武帝以前の賢人時期化/その後の經(jīng)緯と始皇帝
第四節(jié) 「五服」論の生成と展開
『尚書』孔傳の「五服」説/戰(zhàn)國以來の目安としての「方~里」/『戰(zhàn)國策』?『呂氏春秋』にみえる「冠帶」と「方~里」/『史記』の「方~里」/『漢書』の述べる「方~里」/『記』?『漢書』に見える五服/後時代の五服論と顧頡剛説/「五服」論の生成
第五節(jié) 『論語』の天下觀、『孟子』の天下觀、『禮記』の天下觀――「天下の正統(tǒng)」を理解するために――
はじめに――天下の正統(tǒng)/傳説の帝王の歴史と夏殷三代の王朝/『論語』の天下/新石時代から青銅器時代へ、そして鐵器時代へ/天下と中國?夏
第二章 「八紘」論と「封建」論
第一節(jié) 中國戰(zhàn)國時代の國家領(lǐng)域と山林藪澤論
三つの領(lǐng)域を語る目――江戸時代の伊藤仁齋の中國夷狄觀/大きな「中國」と小さな「中國」/『孟子』等の記事/『孟子』にいう「中國」と『論語』の「九夷」の關(guān)係/『韓非子』顯學(xué)篇が述べる「事實」/東アジア冊封體制と「中國」/宮崎市定の議論/『鹽鐵論』にいう國富の源――増淵龍夫の檢討/殷時代の山林藪澤――松丸雄の檢討/殷王の田獵地と西周の湯沐の邑、そして戰(zhàn)國諸王の占有/日本江戸時代、太田錦城の山林藪澤
第二節(jié) 上博楚簡『天子建州』と「封建」論
『孟子』萬章章句下等に見える「封建」論/『禮記』王制に見える「封建」論/『左傳』僖公二十四年に見える「封建」論/上博楚簡『天子建州』/「州」をめぐる問題――兼ねて『管子』度地の「封建」論を論ず
第三節(jié) 戰(zhàn)國時代の天下とその下の中國、夏等特別領(lǐng)域
廣域的漢字圈の成立/漢字圈の變?nèi)荩率瘯r代以來の文化地域と天下/戰(zhàn)國時代の中國と夏(華夏)/殷時代の省?徳(征伐の靈力)/戰(zhàn)國時代の徳/統(tǒng)一帝國の下の「徳」/外交使節(jié)の役割/戰(zhàn)國時代の前代認(rèn)識と領(lǐng)域認(rèn)識/禹の治水をどう見るか
〈補(bǔ)〉 戰(zhàn)國期「封建」論、特別地域論、五服論と孔子――上博楚簡『天子建州』の成書國を檢討するために――
戰(zhàn)國時代の「中國」、「夏」等の範(fàn)圍/戰(zhàn)國期の特別地域論、五服論と孔子
第三章 説話の時代
第一節(jié) 周初年代諸説
『史記』紀(jì)年矛盾の解消/殷代後期甲骨文事例と西周金文事例/殷末?周初の年代/『漢書』が述べる周初/『史記』が述べる周初/古文『尚書』に述べる周初
[別添]古代紀(jì)年と暦に關(guān)するチェックポイント
暦を檢討する前提
Ⅰ:二〇〇〇年このかた行われてきた論爭、今文?古文論爭/Ⅱ:暦法と天象の問題/Ⅲ:春秋戰(zhàn)國時代の紀(jì)年矛盾/Ⅳ:戰(zhàn)國~秦漢時代の暦日記事/Ⅴ:『春秋』所載の暦日記事/Ⅵ:『左傳』所載の木星紀(jì)年/Ⅶ:西周金文の暦日/Ⅷ:殷代後期甲骨文第五期の暦日/Ⅸ:その他
第二節(jié) 大國?小國の關(guān)係と漢字傳播
新石器時代以來の地域/春秋――都市國家の時代にして大國の時代/漢字の傳播/漢字資料の殘り具合/傳統(tǒng)的制度と觀念語/「一統(tǒng)」をめぐる戰(zhàn)國時代の共通理念と地域的、時代的多樣性
第三節(jié) 中國古代における説話(故事)の成立とその展開
『戰(zhàn)國策』の體例/身振りと文學(xué)/戰(zhàn)國時代における説話の發(fā)生/縣の設(shè)置、郡の發(fā)生と説話/編鐘の時代/『左傳』の文章構(gòu)造/中華夷狄觀と漢代前期の狀況/『左傳』と『史記』の先後/『公羊傳』の「くさし」の「形」/『左傳』?『穀梁傳』の「くさし」の「形」/上海博物館藏楚竹書に關(guān)する問題/『春秋事語』の説話
【別表】
1:平勢隆郎『左傳の史料批判的研究』/2:『史料批判研究』四號(二〇〇〇年)に一覽にしたもの/3:平勢隆郎『『春秋』と『左傳』』(中央公論新社、二〇〇三年)に論じたこと/4:平勢隆郎「王莽時期、木星位置に關(guān)する劉歆の復(fù)元とその關(guān)連問題」(『日本秦漢史學(xué)會會報』五號、二〇〇四年)に、標(biāo)題の問題を論じた/5:平勢隆郎『中國の歴史2:都市國家から中華へ』(講談社、二〇〇五年)に論じたこと/6:『左傳』に見える諸語の用例〔「寡人」の用例/「寡君」の用例/「寡大夫」の用例/「君王」の用例/「執(zhí)事」の用例/「不穀」の用例/「孤」の用例/「大上」の用例〕/7:『國語』に見える諸語の用例〔不穀/君王/寡君/大上/孤〕/8:『管子』に見える「寡君」の用例/9:『公羊傳』に見える諸語の用例〔寡君/寡人/君王/子/吾子〕/10:『梁傳』に見える諸語の用例〔寡君/君王/寡人/吾子〕
第四節(jié) 先秦兩漢の禮樂の變遷――孔子の時代の樂を知るために――
編鐘の考古學(xué)的檢討/曾侯乙墓出土編鐘からわかること/『禮記』からわかること/『左傳』と『國語』からわかること/『左傳』に垣間見える周王朝の衰微/『孟子』と『論語』からわかること/『孟子』に見える特異な見解/『左傳』が「樂」をどう紹介するか、その1?その2/『國語』に見える「樂」/『史記』?『漢書』にみえる樂論と風(fēng)徳/春秋末の狀況と孔子
結(jié)びにかえて
西周?春秋?戰(zhàn)國前期の天下觀/『孟子』の天下觀と徳概念/『左傳』に示される樂と風(fēng)化/中國?夏等特別領(lǐng)域と夷狄/五服論の發(fā)生と九州説との統(tǒng)合/東アジア冊封體制で議論されること/戰(zhàn)國的王化思想から漢代的王化思想へ/『史記』?『漢書』の記載と南越問題/戰(zhàn)國時代の外交文書の形式/王化思想が交錯する場と外交關(guān)係/「徳をもって仁を行う」「力をもって仁を假る」に關(guān)わる觀念語と諸書の編年、諸書材料の編年/天文觀と暦法の編年/戰(zhàn)國的王化思想のもう一つの「形」とその後裔/越の正統(tǒng)
と戰(zhàn)國楚/『孟子』の樂論、『荀子』の樂論、『禮記』の樂論/禮教主義のその後
あとがき
英文要旨?中文要旨?索 引
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